うちの猫が末期の慢性腎不全と診断されたけど実はそうじゃなかった話

険しい顔のジーナ嬢。

ブログやツイッターを見てくださってる皆さんにもお知らせしなければ…とずっと思っていたのですが、いろいろありまして長いこと書けずにいました。すみません…。

今から約3ヶ月前のことです。

6月の初めごろ、ジーナちゃんがごはんを少し残すようになりました。

夏になると食欲が落ちるのは毎年のことだし、ジーナちゃんはもともと少食なので最初は特に気にしていませんでした。

が、だんだん残す量が増えてきて、とうとう大好きなウェットフードやおやつを混ぜてもほとんど口をつけなくなり…。

さすがにこれはおかしいと思って病院へ行きました。

病院で血液検査をしたところ、BUNとクレアチニンの数値がかなり高く、末期の慢性腎不全と診断されました。

「ここまで数値が悪いと腎臓の機能はもうあと5%くらいしか残ってないかもしれない。この子はこれから週3で皮下輸液をする必要がある」と先生に言われ、ショックで呆然となりました…。

頭をなでなでされる猫。

この日は訳あってかかりつけの動物病院へ行けなくて、初めての病院(家からけっこう遠い)に行ったのですが、やっぱり通いやすい方がいいので輸液は近所にあるかかりつけの病院ですることにしました。

数日後、輸液をしにかかりつけの病院へ行って経緯を説明すると、前回の病院では血液検査しかしなかったので尿検査もしてみようということになりました。

運よくその場で採尿できてすぐ結果がわかったのですが、先生から意外な言葉が…。

「あれ?ちゃんと濃いおしっこが出てる!慢性腎不全じゃないかも」

エッッッ!?

なでなでされて機嫌が良くなった猫。

普通は慢性腎不全になると薄いおしっこをたくさん出すようになるそうです。(そういえば、慢性腎不全の特徴としてよく聞く多飲多尿にはなってないよな…)

それから、結石の欠片が少し混ざっていました。

もしかすると尿管(腎臓と膀胱をつなぐ管)に石が詰まって一時的に毒素が排出できなくなってる「急性腎不全」なのではないか?という話になり、絶望の中に一筋の希望の光が…!!

ゴロンと横になっている猫。

前回の輸液のおかげで石が少し流れ出たのだとしたら、このまま輸液を続ければ詰まりが解消するかもしれないとのことで、ほぼ毎日のように通院して皮下輸液を続けました。

するとBUNとクレアチニンの数値はどんどん下がっていき、約2週間でなんとすっかり正常値まで回復!

食欲も戻って元気になりました!

もしも毒素が溜まり続けていたら尿毒症で死んでいたかも…。

無事に治ってよかった〜!!

動物病院の診察台の上にいる猫。

ところがどっこい・・・・・・!

これで終わりじゃありません・・・・・・!

それから1週間もしないうちにまたごはんを食べなくなり、血液検査をするとやっぱり数値が悪くなっていました。

それから輸液→回復→悪化…を繰り返すようになり…。

先生曰く「急性腎不全は繰り返し起こることもあるが、こんな短期間に再発するのはおかしい。慢性腎不全なら数値や尿の濃度が正常になることはないはず。こんな症状は今まで見たことがない」と…。

考えられる可能性としては、2つある腎臓のうち片方がダメになっていて、もう片方の腎臓がちゃんと機能している時は大丈夫なんだけど、そっちの腎臓も何らかの理由で機能しなくなった時に具合が悪くなってるのではないか?とのこと。

あくまでこれは先生の推測で、手術でお腹を開いてそれぞれの腎臓から直接組織を採取して調べてみないと実際のところはわかりません。

簡単にできる手術ではないし(四国で一番大きな動物病院じゃないとできないらしい)、麻酔や出血のリスクも怖いので、病理検査をするかどうかはまだ保留中です…。

なのでとりあえずジーナちゃんは今「なんかよくわかんない腎臓病」になってしまったとしか言えません。

 

そんなこんなで、6月7月は通院疲れや精神的な落ち込みとかでけっこうヘトヘトだったのでした。

でも8月からは再発してないし、先生に自宅で皮下輸液をしてもいいと言っていただけたので、ちょっと気が楽になった!

ジーナちゃんもストレスが減ったおかげかこのところ食欲もあり調子が良いです。

毎日のように通院してた時、彼女は病院へ行くのを嫌がって、ニンゲンが帰宅するとベッドの下に逃げ隠れてしばらく出てこなくなってしまっていたのですが、最近はまた以前のように玄関まで出迎えに来てくれるようになったのがすごく嬉しい。

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